なぜ連休明けは「仕事に行きたくない」のか 仕事をやる気が出ない原因とスムーズに仕事を再開する7つの方法

長く感じた連休も間もなく終わります。連休の終わりが近づくに連れ、「仕事に行きたくない…」「仕事をやる気が出ない…」という気持ちになる方は多いのではないでしょうか。

実は連休明けに仕事に行きたくないという憂鬱な気持ちになってしまうのは、誰にでも起こってしまうあたり前の反応なのです。

なぜ、連休明けは仕事に対するやる気が起きないのか。その原因と、連休明けのお仕事をスムーズに再開するための7つの方法をご紹介します。

目次

なぜ、連休明けは仕事をやる気が出ないのか?

連休明けからの仕事のやる気が出ない……という気持ち、あなただけではありません。実は自律神経という身体の機能の働きによって感じてしまう、ごくあたり前の反応なのです。

自律神経は「交感神経」と「副交感神経」によって構成されています。「交感神経」は活動している時や運動している時に活発になる神経で、「副交感神経」は眠っている時やリラックスしている時に活発になる神経です。

「仕事のやる気が出ない」という気持ちになるのは、交感神経が副交感神経よりも低くなっているために起こるものです。すなわち、仕事に対するやる気のスイッチが切れている状態です。

また、自律神経は自分の意志によってコントロールすることができません。自律神経は代謝や体温調節など、身体の働きを24時間管理しているしているものであり、「交感神経が低くなっているから高めよう」と思ってもできないものです。

したがって交感神経が低い状態では仕事に対するやる気が出ないのは当然で、やる気を出そうと思っても出せないのもあたり前のことなのです。

連休明けの仕事をスムーズに再開する方法

では、どうすれば連休明けの仕事をスムーズに開始できるでしょうか。その方法を7つのステップでご紹介します。

1.連休明けは仕事をやる気が起きないのはあたり前と捉えておく

先程書いたとおり、連休明けに仕事をやる気が起きないのは、自律神経の交感神経が副交感神経よりも低くなっているからだと考えられます。

身体のごく自然な働きによるものなので、連休明けに「連休が終わったのに仕事に行きたくない。こんな気持ちじゃだめだ…」と思う必要はありません。

まず、「自律神経は自分の意志ではコントロールしようがないから、仕事のやる気が出ないのも仕方ない」と考えてましょう。

その上で、仕事のやる気スイッチを少しずつ入れ直すため、交感神経を高めていくようにしていきます。

2.「出勤した自分、偉い!」とハードルを下げておく

連休明けは交感神経が低くなっている状態ですから、無理に高めようとしてもできません。逆に無理してやる気を出そうとすると、かえって身体のバランスを崩してしまうことにもなります。

徐々に高めて身体を慣らしていくために、仕事に対するハードルを下げておきましょう。

  • 仕事に行くために起きる時間に起きる
  • スーツなど仕事着に着替える
  • 家から出る
  • 通勤する
  • 出社する
  • 最初の作業を済ませる
  • お昼まで仕事する
  • 終業時間まで仕事する

これくらいハードルを下げ、徐々に超えていくと良いでしょう。また、一つ一つのハードルを超えるたびに自分自身を褒めるとさらに良いです。

こんな感じですね。

3.次の予定を立てる

次の休暇に向けて予定を立て、その予定に向けてやる気を高めるのも良いです。5日過ごせば、また土日がやってきます。また、次の3連休は7月にやってきますし、その後のお盆休み、夏季休暇の予定を立てておくのも良いでしょう。

ちなみにさいたまスーパーアリーナでは、2019年5月11日(土)・12日(日)に「さいたまスポーツフェスティバル2019」というイベントが開催されます。オリンピック競技・パラリンピック競技などのアトラクションが無料でできるので予定としてもおすすめです。

4.目標を確認する

連休の後半、最終日を使って、目標を確認しておくのも良いです。1月に立てた1年の目標や、4月に立てた年度目標の内容はどんなものだったか。連休前までの進み具合はどうだったか、などを確認します。

また将来の目標、10年後、3年後、1年度どうなっていたいか。そこから逆算して、連休明けの初日はどう過ごすか。

達成したい目標を確認し、目標達成に向けて何をすべきかがわかれば、連休明け初日の仕事への取り組み方も変わります。

5.仕事で使えるネタを探す

連休中ではありますが、ちょっとだけ仕事のスイッチを入れ、連休中の出来事から仕事に使えそうなネタがないか探してみる、というのも有効な方法です。

実際に自分の仕事に応用できそうなことだけでなく、仕事の取引相手との会話に使えるネタや、同僚との雑談ネタなどを探してためて置くのも良いです。

6.身体を動かす

交感神経は活動時に高くなるため、身体を動かすことによって交感神経を高めるのも有効です。激しい運動でなくても外に出て軽く身体を動かしたりするだけでも効果があります。

また、日中に活動することで体内時計を整えることもでき、連休中、朝起きる時間が普段よりも遅くなっていた方にとって、起きる時間を戻すためにも有効です。

さらに身体を動かすことによって、程良く体を疲れさせることによって眠りやすくなり、連休明けの朝起きる習慣もスムーズに取り戻しやすくなります。

7.連休最終日を思い切り楽しむ

連休明けの準備を整えたら、最後は連休最終日を存分に満喫しましょう。せっかくの予定も「明日から仕事だ、やだなぁ…」という気持ちと共に過ごしてはもったいないです。

予定を思い切り楽しむことで交感神経も高まり、仕事に対するやる気を高めることにもつながります。

ただし暴飲暴食や夜更かし、遊び過ぎには気をつけましょう。翌朝に疲れを残してしまうと、連休明けの良いスタートが切れなくなります。

「せっかくの連休なのに全然楽しめなかった」という方は注意

「連休中も仕事から頭から離れなかった…」という方や、「せっかくの連休なのに休むので精一杯で全然楽しめなかった…」という方、「仕事に行きたくない……だけど、行かなければダメだ」という方は、ちょっと注意が必要です。

これまで書いたとおり、連休を過ごしてきたことで交感神経が低くなっており、「仕事に行きたくない」と憂鬱な気持ちになるのはごく自然なことです。ただし「連休中もずっと仕事のことが頭から離れなかった」という方は連休前からの仕事の緊張状態が解けておらず、ずっと交感神経が高い状態のままになっていると考えられます。

交感神経が高い状態が続いており、十分なリラックスできていないと自律神経のバランスが崩れてしまい、深刻な不調に陥ることもあります。

また連休中に遊びなどの予定を過ごしたのにもかかわらず楽しめなかったり、休むことだけで精一杯になって予定もキャンセルした、という方は注意が必要です。

身体に不調が起き、深刻な状態が現れていないか、以下のチェックを行ってみましょう。

  • 今までなら楽しかったようなことも、楽しみや喜びを感じられなかった
  • 自分によって良いことが起こっても、気分が晴れなかった
  • 趣味や好きなことをしても楽しめず、疲れだけが残った

これらの症状が連休中ずっと続いていたら、心身への不調が現れ始めているかもしれません。ちょっとでも気になった方は、以下の症状チェックシートで確認してみましょう。(製薬会社の塩野義製薬とイーライリリーが運営しているサイトです)

あわせて読みたい

最近ではメンタル面の不調も認知が広まっており、的確な対処や治療によって未然に不調を防いだり、きちんと回復できるようになっています。

気になる症状を感じているにもかかわらず、「気になるけど、自分は大丈夫」、「自分の症状より、仕事が大事」、「自分のことで会社や家族に迷惑はかけられない…」と思われている方ほど、一度専門家やお医者さんに相談してみてください。

症状が気になる方でお勤めの会社に産業医がいる方は、労務を通じて産業医との面談を依頼しましょう。

さいたま新都心周辺にはメンタル相談ができる医療機関もあります。まずは、電話にて相談してみましょう。

» さいたま新都心駅徒歩2分 ふせき心療クリニック

» (医)水府会 かわかみ心療クリニック

また、さいたま市でもメンタルに関する相談を受け付けています。

» さいたま市/精神保健相談
 精神保健福祉士・保健師等が、精神保健に関するさまざまな相談を行っています。

連休明けからまた仕事に身体を慣らしていき、着実に成果を出していけるよう、心身を整えていきましょう。

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