毎年さいたま市にて開催されている「ノーマライゼーションカップ」の試合が2021年は中止となりました。ノーマライゼーション啓発するためのイベントとして、ブラインドサッカーを題材としたオンラインセミナーを開催されます。
「さいたま市ノーマライゼーションカップ2021」概要
日時 | 2021年2月20日(土) 19時 – 20時 |
テーマ | ブラインドサッカーで体現をするノーマライゼーション |
ゲスト | 加藤 健人 選手(ブラインドサッカー男子日本代表強化指定・埼玉T.Wings所属) 平川 忠亮 氏(浦和レッドダイヤモンズ トップチームコーチ) |
実施 | Zoom |
定員 | 90名(定員を超過した場合は抽選となります) |
申込方法 | さいたま市ホームページ専用フォームからお申し込みください https://www.city.saitama.jp/enquete/e000918.html |
申込期限 | 2021年2月20日(土) 正午 |
「ノーマライゼーション」とは
「ノーマライゼーション」とは、福祉用語として使われることが多い言葉で、厚生労働省は以下のように提唱しています。
「障害のある人が障害のない人と同等に生活し、ともにいきいきと活動できる社会を目指す」
ノーマライゼーションの原理を体系化し、プログラムを作成し、育て上げたスウェーデンのベングト・ニィリエ氏はノーマライゼーションの原理を以下のように定義づけされています。
「ノーマライゼーションの原理とは、生活環境や彼らの地域生活が可能な限り通常のものと近いか、あるいは、全く同じになるように、生活様式や日常生活の状態を、全ての知的障害や他の障害を持っている人々に適した形で、正しく適用することを意味している」
さいたま市では2011年3月に全国の政令指定都市に先駆けて「さいたま市誰もが共に暮らすための障害者の権利の擁護等に関する条例」(通称:ノーマライゼーション条例)を制定し、イベントの開催などを通じて条例に関する周知啓蒙活動を実施しています。
「ブラインドサッカー」とは
「さいたま市ノーマライゼーションカップ」で実施される「ブラインドサッカー」とは、フットサルをベースとした5人制のサッカー。ゴールキーパー以外のフィールドプレーヤー4人がアイマスクを装着してプレーします。
ボールは転がると音が鳴るボールを使い、ゴールキーパーと、コーラーというゴールの後ろでガイドする人、そして監督のコーチングにより選手たちはプレーを行います。
視覚による情報が遮られるため、聴覚や感覚を頼りにプレーし、音や声によるコミュニケーションが重要となります。
視覚を遮られた状態でのプレーというのは、想像するだけでも足がすくみそうですが、トッププレイヤーの選手たちはまるで見えているかのようにボールを追いかけ、操り、パスワークを行い、ゴールを決めます。
「さいたま市ノーマライゼーションカップ」は2012年度から毎年開催しているブラインドサッカーの国際親善試合です。ノーマライゼーションの周知啓蒙とあわせてブラインドサッカーの強化・発展として、ブラジル代表やドイツ代表などの競合を毎年招待して開催されています。2015年にはコロンビア代表に1-0で勝利もしています。
2021年の開催は残念ながら中止となってしまいましたが、ブラインドサッカー男子日本代表強化指定選手である加藤健人選手と、浦和レッズ一筋で17年プレーし、現在はコーチを務める平川忠亮氏とともにブラインドサッカーを通じたノーマライゼーションについて学べるイベントとなります。
ぜひこの機会にブラインドサッカー、ノーマライゼーションについて考えてみてください。